あ。

完全なる趣味ブログ

おじいちゃん

 

おじいちゃんが故人となりました。

 
 

 

実は2ヶ月前くらいからほとんど植物状態
ほんのちょっとでも動いたら
おおー動いたよー!と、
喜べるくらいに固まってました。
 
お見舞いに行ったとき
おじいちゃんには弟がいて
その弟さん(75歳くらい)が
「アニキー」と言いながら
足をこしょばしたりして
笑ってたのが印象に残ってます。
動かないんですけどね(笑)
 
 
携帯の電波が入らない
コンビニやスーパーは車で30分以上
あたり一面は緑一色
駅は無人で改札も券売機もなく
手動で扉を開けて電車に乗ってから切符を買う
そんな田舎に家がありました。
 
おじいちゃんはとても真面目で
よく笑う優しい人でした。
 
林業をやっていて木を切ったり運んだりと、
山の管理をしていました。
その仕事柄とても筋肉がありました。
ほんとにムキムキでした。
そして寝る前には毎日日記を書いてしました。
何を書いていたのかはわかりませんが
大きい虫眼鏡みたいなものを
老眼鏡の代わりにして鉛筆を動かしていました。
 
 
実は、子供が苦手なみたいで小さいときは
あんまり相手をしてくれませんでした(笑)
 
高校生くらいから話をしてくれるようになって
おじいちゃんの大好きな苦いビールを我慢して飲みながら
一緒にしゃべったことがあります。
 
酔ったおじいちゃんはとてもおかしく
「好きな人にはちゃんと好き言わなあかんぞ」
と、普段は絶対に言わないことを
笑いながら言っていました。
酔った人の長話ほど退屈なものはありませんが
おじいちゃんは特別でした。
 
軽トラの荷台に僕たち孫を乗せ
森の中をドライブをしてくれたこともありました。
あんなに気持ちいい風は初めてでした。
50ccのカブの後ろに乗ったこともあります。
 
田舎で警察がいないのでやりたい放題でした(笑)
 
木を切って犬小屋をつくったり
川の上を走るいかだを作ったり
職人みたいなこともできる人でした。
 
誰よりもかっこよくて尊敬できる人でした。
 
夏に田舎に帰ったときにしか会わなかったので
一緒にいる時間は決して長くはなかったのですが、
その短い時間で受け取ったものは多くありました。
 
きっとこれからの人生に生きることだと思います。
 
 
おじいちゃん、おつかれさま。ありがとう。
 
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